2024年8月31日 特別講座「地域でくらしと農を考える~敷島自治区としきしまの家・自給家族の取組み」を実施しました
気ままな台風10号に翻弄されつつも、当日は予定通り しきしまの家/敷島自治区 - 豊田市旭地区 にて一般社団法人おいでん・さんそん主催特別講座『地域でくらしと農を考える~敷島自治区としきしまの家・自給家族の取組み』を実施しました。
縄文時代から3000年続いてきた集落の歴史は、生きるための食の自給、農の営みと共にあったこと。地域のこれからを考えた時に、中学生の率直かつ痛烈なひと言が、大人達の心に突き刺さり、本気の地域自治の行動に繋がっていったこと。
講師の 鈴木 辰吉 さんは「課題だらけの今の社会を作ってしまったのは自分たちの世代。このまま次世代に引き継ぐわけにはいかない」と、地域・関係人口・自給家族・助け合いシステム・地域エネルギーなど、あらゆる手を尽くし、知恵を尽くして、よりよい社会を作るために繋がりで課題を解決する現在の話を熱く語ってくださいました。
地域経済や小水力発電がご専門の 駒宮 博男 さんは、ご自身の自給的なくらしの実践を数値化し、各世帯が1日30分程度の農を暮らしに取り入れ、食糧自給をすれば、相当の経済効果をあげる可能性があることや、地域循環経済の重要性についても解説されました。
悪天候にも関わらず、会場へ足を運んでくださった参加者の皆さんは、それぞれに課題に対する想いを持っていらっしゃる方が多く、#ふらっとyui の美味しいランチを囲みながらの共有タイムでは、講師お二人の力強い背中を見て、これから自分のくらしや活動にどう落とし込むか共に考える時間になりました。
オンラインでも、豊田市出身の大学生が北海道から参加するなど、遠方からもご参加いただき、講座アンケートでは「食やエネルギーなど1番大事なものを握られているのは自治じゃ無い、という言葉が印象に残った」「結局は人との繋がりや、大事にしたい物の熱量だったりが、次に繋げていく力になると感じた」など、沢山のご感想をいただきました。
今回の講座は、当社団が目指すこれからの社会について、共に学び考える機会を持とうと、一般公開の特別講座としました。当社団の賛助会員の皆さんや、#山里ひとなる塾 の塾生は無料でご参加いただきました。
地域の拠点=しきしまの家では 旭シネマスコープ はじめ、学び合いそれぞれの感じ方を共有するような活動も実施されていますが、この場所で、今回も貴重なご講演を共に聴けたことは勿論、ご参加の皆さんとざっくばらんに感じたことをシェアできたことが何よりの価値だったかと思います。
講師のみなさん、ご参加くださった皆さんに、心より感謝申し上げます。